「美 人 税」 (2011年公演)

作 ・ 演出 : 小 鶴
   出演 : 和田聰宏、小橋めぐみ、松尾れい子、水谷百輔、宮下ともみ、守永真彩
         黒岩 司、小林元樹、松田沙希、吉田エマ、詩 織、横山可奈子

  【 あらすじ 】

2015年。日本に【美人税】が導入される。女性の持つ<美>を固定資産とし、美しさに準じて国に税金を納めるという法律だ。音梨すすむは、美人税徴収員。様々な女性のもとに現れては、【美人税】を徴収する。素直に払う人もいれば払わない人ももちろんいる。深いトラウマがある。美人。何故かモテナイ美人。美人認定をされるブス。どっちが多く美人税を支払っているかで争う女たち。そんな女たちに振り回される男たち。
―― 本当の<美>とは?【美人税】はこの国を幸せにするものなのだろうか ――  


  【 「美人税」舞台化にあたって / 脚本・演出  小鶴 】 ( 舞台 「美人税」公式サイトより)

 舞台をやりたいなと思った。
震災を経験し、揺れる日々を過ごしていたとき、実は原稿が書けなくなってしまった。ちょうどその頃、宮城県の河北新報社で新聞小説 『カンガルーのマーチ』を連載しはじめたばかりだった。感想を頂いた読者の方々の安否や挿絵のいがらしみきお先生の安否・・・・・・日常のなかの心のすれ違いからはじまるコメディを書いているのに、日常が思い出せない。小説は一時的に休載となったが、再開したときのために書きすすめなきゃいけないのに・・・・・・。

 その時、私を救ってくれたのが 『舞台』だった。生のエネルギーが直接的に感受できる 『舞台』の芝居をとにかく観まくった。一瞬でも、揺れる日々を忘れることができた。そして私は、再び書けるようになった。
だから、どうしても 『舞台』をやりたいと思い、O. V. L+E というプロデュースユニットを立ち上げ、舞台版 『美人税』の企画がはじまったのである。




 【 スタッフ 】

  舞台監督 ・ 運営 : 野村泰斗 / 作曲 :  中村タイチ (bluesofa) / 音響 :  ミヤケヒロシ

  制作 : 五十嵐珠実 / 制作補助 : 小野由香 ・ 中林 梓

  宣伝美術 : 仮谷仮子 / 宣伝写真 : 渡邊和弘

  プロデュース協力 : 岩淵 規 / 企画 : O. V. L+E (オヴレ)

  製作協力 : 株式会社メディアンド / 主催 : 株式会社オフィスインベーダー
舞台 「美人税」公式サイト → http://www.inveider.com/bizinzei.html